最初の壁紙は1864年、30歳のモリスがデザインした『トレリス』。1861年に、モリス・マーシャル・フォークナー商会を設立して以来、ステンドグラスやタイルなどの製作が多かったのですが、これを機に壁紙製作が始まりました。
当時、モリス商会は壁紙製作を壁紙工場Jeffrey社に委託していたが、モリス没後、同社はサンダーソン社に吸収合併されてしまいます。
Jeffrey社はモリスのイメージ通りに製品の仕上げを行う為に野菜から抽出した染料を使っておりました。
モリス死後も原画・木版も同社が所有継続しており、サンダーソン社はこのコレクションを1950年代に蘇らせ、機械式の木版風のサーフェイスプリントにて再現し製品化を進めました。
145年にわたる歴史の中で生産、収集された10,000点に及ぶコレクションは、サンダーソン社アーカイブに収録され、今もモリスのイメージを忠実に再現しています。
モリス William Morris